レントより遅く~La plus que lente

音楽や昭和の思い出などを中心に日々の暮らしをつづります。

小曽根真さんの円熟と進化

不要不急の外出を控えている。
暇である。

良いチャンスなのでこういう時こそ語学学習や読書など自己研鑽に時間を費やそうなどと思ってみても、子どもの頃、夏休みの宿題を毎年懲りずに8月31日に慌ててやっていたような人間の私にできるわけもなく、気がつけば暇である。

そりゃアンネ・フランクも日記書くよね~と深く納得し、私も今更ながらブログを始めることにしました。
(思い立ったのは4月上旬ですが、すでにGWも終わり、自粛も解除されそうな頃ようやく始めるところが私らしい…。)

 

それにしても今回のコロナ禍ではいろいろなことが白日の下にさらされてしまった感がある。東京や埼玉の医療崩壊、学校のオンライン授業への環境整備不足、何より政治家のお粗末な対応ぶり。薄々感じていたけれど、知らないうちに日本は相当な後進国になっていたんだなと改めて思い知らされた。今回のコロナショックを逆手にとり、IT化を含めて何周遅れかになってしまっている状況を打破しないと日本はこの先とんでもないことになってしまうのではないだろうか。

 

とはいえ、新型コロナ軟禁生活の中でも素敵な出来事はたくさんあった。久しぶりにたっぷりテレビ番組を視聴する時間があったわけだが、NHKの番組に出演していたフランスの経済学者ジャック・アタリ氏のメッセージや第一勧銀信用組合の新田信行氏の志にはとても感動した。お二人についてはまた後日ご紹介する予定だが、今日書きたいのはピアニストの小曽根真さんが4月9日から毎晩ご自宅から配信してくださっているライブ演奏の素晴らしさについて。

アップテンポなものからバラード、クラシックナンバーを素敵にジャズアレンジしたもの等々、毎晩あっという間の1時間である。小曽根さんの人柄がそのまま映し出されたような温かくそして美しいピアノの音色。久しく小曽根さんのライブに足を運んでいなかったが、その円熟味の増し増しっぷりに良い年のとり方をしていらっしゃるなぁと心から憧れます。毎日大体6000名の人たちが視聴しており、一緒に聴いている人たちのコメントを読みながら聴けるのも楽しい。また、小曽根さんの妻で女優の三鈴さん、愛猫のメイちゃんたちとの微笑ましい絡みがこのライブの“特別感”を良い感じに仕上げてくれています。

 

実は今から20年くらい前に仕事で小曽根さんに一度だけお会いしたことがあるのですが、その時に「妻は僕を変えてくれた人」とおっしゃっていたのです。今も変わらず奥様のことを深く愛していらっしゃることが伝わってきてこちらまでハッピーな気持ちになります。今夜も素敵な演奏をありがとうございました。明日もよろしくお願いします♪